旅回りの劇団に所屬する中學生の裕貴は、公演に合わせて一ヵ月ごとに転校を繰り返す生活を送る。いつもの転校初日、友だちはいらないと宣言するも不登校の建と出會い、その心は揺らぎ始める。裕貴が所屬する劇団の公演準備と転校生活の中、建は裕貴が持つ舞臺への真摯な姿勢に徐々に觸れ、自らの不登校理由である家庭問題と向き合うきっかけを得る。一方裕貴もまた、短い滯在期間でも他者と本質的なつながりを築ける可能性に気づいていく。劇団の巡演最終公演を迎える頃、二人は互いに影響を與え合いながら成長し、裕貴が次の転校先へ向かう日には、建は久しぶりに學校への復帰を果たしていた。