戀人さゆりを事故で亡くして悲しみに暮れる健悟は、風変わりな女子高生の海花と出會う。彼女の父である祈禱師の哲史によって健悟はさゆりの霊が見えるようになり、再びさゆりとの同棲生活が始まる。さゆりは可愛い。幽霊なのにちっとも怖くない。それどころか料理の作れない健悟に熱心にレシピを伝授し、すっかりさゆりと同じ味を再現できるまでになる。音楽の夢も、戀人の霊も、こんなにはっきり見えるのに、まるで摑み取ることができない。そんな歯癢い日々が、それでも彼は幸せだった。しかしある日、祈禱師の娘海花が健悟のことを好きだと言う、いわゆる三角関係事案が発生。海花は悪霊だろうが心優しき霊だろうが何でも除霊してしまう悪趣味の持ち主だった。